by the dreamland

夢の国の近くで暮らすエンジニア(おもにインフラ系)のブログ

大塚『物語消費論』(1989/5)サブカルのマーケティング論まとめ。良書

マーケティングの本なのかなこれ。

こうすると商品は売れる!みたいなのを考えた本、ということにしておこう。

<「物語マーケティング」っていうのが最近流行ってて、結構成功してます。自分もその企画に何度か参加してます。80年代で下火になると思ってたけど、90年代以降も何か続いてます。これがいいことなのかどうか、よくわからないけど、都市圏の少女の言動や彼女たちが好む雑誌の記事、占い、コミックなどを民俗学的に分析するといろんなマーケティング戦略のヒントが得られるみたい!特に科学的裏付けはないけど。実際そうなんだから間違いないよ。>

・・・・っていう話かな。

定本 物語消費論 (角川文庫)

1.物語消費論ノート

 ある商品を、モノとしてではなく記号として、特定の<世界観>=<物語>の文脈に即して購入する、という消費形態(これを「物語消費」と大塚は呼ぶ)が興味深いよ、という話。そして物語消費は必ずしも物語<ありき>の消費とは限らない。

 

ビックリマンシール/ディズニーランド

大きな物語(天皇制など)の消滅による物語消費への欲望

物語マーケット論(電通)

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2.複製される物語

マンガとアニメ、同人誌/アイドルグループ/フジテレビのパクリ番組

SDガンダム

シュミラークル

「本物」と「複製」という区分の無効化

 

3.消費される物語

「団塊世代」ブーム/「反原発」ブーム/昭和天皇/コミケ

すべてが物語消費にすぎない。

 

4.再生する物語

少女民俗学の構想

<学バン狩り>と<神体盗み>の共通性

モーニングシャンプーと禊

 

補①「手塚治虫と物語の終り」

補②「都市伝説論」

民俗学は農耕民である「常民」の歴史を明らかにする事であったが、現代に農耕民はほとんどいない。だから都市生活者の歴史を明らかにする「都市民俗学」が必要だ。ではこの都市生活者として代表的な消費行動を行うものは誰か?それは「少女」である。だから都市民俗学は「少女民俗学」だ。アプローチは二つ。①少女が読むコミックや雑誌を記号論的に分析し民俗学的に解釈する②コミックの作者たちを民俗学的に考察する