by the dreamland

夢の国の近くで暮らすエンジニア(おもにインフラ系)のブログ

大塚『物語消滅論(2004)』進化論的世界観の挫折って何?

「物語」がみんなラノベ化して消滅しちゃったからまた「物語」作ろうよ。

それは昔の物語でもいいし新しい物語でもいいんだ。そうじゃないと「私」の問題を解決出来なくなってノイローゼになっちゃう人もいるから。

物語消滅論―キャラクター化する「私」、イデオロギー化する「物語」 (角川oneテーマ21)説話的な因果律(物語の構造)をもっと慎重に扱わないとダメ。

ハリウッド的な物語の構造がアメリカを中心として発動し、世界全体の政治的な関係性もまたこの説話的な因果律によって動き始めてるから。このような説話的因果律に対して無自覚になり、「なぜ?」を突きつける力が弱まっている。「進化論」系の批判は説話的因果律のアンチテーゼになりにくい。

 

物語の構造のように、世の中がどんどん単純に、わかりやすくモジュール化されてしまっている。これは危険な事だ。

説話論的な因果律とプログラミング言語論理性は親和性が高い。

博物学的世界認識」→「進化論的世界認識」/「説話的な因果律による世界認識」

構造化されやすい現在だからこそ、物語構造の啓蒙が必要で、それに対する文芸批評はイコール社会批評となるはず。物語制作の工学化も、単に批判されるのではなく徹底的に精緻化され、啓蒙されるべき。それによって新しい文芸批判=社会批判が実現されるべき。

 

言ってる事は面白いし、納得するところもある。「世界がモジュール化され単純になってきてる」という指摘とか。ただ、進化論的世界観の挫折って何?どう挫折したのか?ここらへんがよくわからなかったなぁ。ぼくの勉強不足なのかなぁ。